政治問題 political issue 2003 8 28

 日本国憲法第九条の改正が問題になっていますが、
憲法第九条に関しては、改正すべきです。
 なぜか。
これは、軍を抑える手段として、憲法で軍を抑える必要があるのです。
 まず、軍事費が、いつの間にか増えても困るので、
憲法で、軍事費は、GDP比1%以内と明示すべきです。
今のように、いつの間にか軍事費が増えてしまったでは困るのです。
 また、ROE(交戦規則)を明確に、詳細に定めるべきです。
軍に勝手に動かれては困るのです。
憲法もROEも、軍を抑える手段です。
 国防予算は、国際比較すると、日本は、ロシアに次いで、世界第3位です。
しかも、第2位のロシアに接近しています。
 憲法第九条で、みんなが神学論争をしているうちに
いつのまにか、軍事費が、こんなに大きくなってしまったのです。
 さらに、問題は、軍事力とは、単に数だけで比較しては、誤りです。
潜水艦が、いくら、たくさんあっても、
ほとんどがドック入りしていては、意味がないのです。
戦闘機がたくさんあっても、ほとんどが整備中では意味がないのです。
軍事力とは、稼働率が問題なのです。
だから、世界を見れば、数だけ多い軍隊が多いのです。
 また、戦えない軍隊もあります。
補給部隊や補給システムが充実していない軍隊は、意味がないのです。
こういう軍隊は、あっても飾りです。
 さらに、最近の軍隊は、電子戦なのです。
軍隊が、IT化しつつあります。
しかし、多くの国の軍隊は、IT化されていません。
今の大企業も、IT化が進んだ企業と、そうでない企業で、差がついているのです。
軍隊も同じです。
IT化できない軍隊は、現代においては、ただの飾りです。
 学者も政治家も、憲法第九条で、神学論争しているうちに、
自衛隊は、軍事費が世界第3位で、軍事力も強力な軍になってしまったのです。
 何しろ、最新兵器は、アメリカから、買いそろえています。
イージス艦に、イーグル戦闘機と、こんなに持っている国は、
アメリカ以外では、日本だけです。
 さらに、アメリカ軍にはなくて、日本の自衛隊には、あるものがあります。
これも、巨額の軍事費のお陰です。
 経済大国は、軍事大国化する。
まさに歴史の法則どおりです。
 それから、気になることがあります。
アメリカは、海外の軍をいつまで維持できるかが心配なのです。
世界各地に軍を派遣していますが、これには、巨額の経費がかかります。
 アメリカの財政赤字が悪化すると、
海外のアメリカ軍を維持できなくなります。
 イラク戦争後の占領計画の失敗で、
これが、巨額の経費が発生しているのです。
1日あたりの駐留経費が巨額です。
 いつまで財政的に、持ち堪えられるか疑問です。
イラクの駐留経費によって、アメリカは財政破綻する可能性があります。

日本国憲法
第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】

 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。